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Safety Drive Series

ロードキル対策製品が登場!!

近年日本全国で野生動物の増加により発生件数の増えているロードキルに着目!!

鹿ソニックは、車両の進行方向にいる動物に可変する高周波音を照射することで、鹿等の野生動物を怯えさせる事なく、ロードキルリスクを低減します。
従来より、ロードキル対策としては欧米などで鹿よけ笛が一般的に使用されており50Km/h~60Km/h 以上の速度でその効果を発揮します。
しかし、鹿よけ笛はその速度以下ではその効果はほとんど得られないのが欠点でした。
鹿ソニックは、主に低速から中速時にその効果を期待できる製品として開発を致しましたので、別売の鹿よけ笛との併用をすることでその効果を最大限に発揮します。
2022年3月には、NEXCO中日本高速道路株式会社に設置型鹿ソニックが採用され、中央自動車道『大月-談合坂サービスエリア』間の高速道路沿いに10機の鹿ソニックを設置しロードキルの低減が期待されます。
ロードキル対策の鹿ソニックでは、車両取り付け用と道路際設置用の2種類を用意しています。

設置例

鹿ソニックを装着した車両が近づくと鹿の群れが、道路わきに避ける実証動画



オス鹿と衝突し、廃車となってしまった例
鹿と車両が衝突する瞬間と鹿ソニックテスト時の動画

高速道路でのロードキル防止にも一役!!

高速道路における動物との衝突事故は年々増加傾向にあり各高速道路会社様は色々な対策を行っています。
その状況の中2022年3月 NEXCO中日本高速道路株式会社様に設置型鹿ソニックを採用して頂きました。
今回は中央自動車道 『大月インターと談合坂サービスエリア』間の鹿の出没・目撃情報の多い区間に10機の鹿ソニックを設置頂きました。
また、2022年10月には大月インターチェンジ付近を中心として、14機の鹿ソニックが追加設置されています。

2022年9月本州四国連絡高速道路株式会社(JB本四高速)のパトロールカー(道路巡回車)2台に鹿ソニックが装備されました。

詳細は、岡山理科大学ホームページに掲載されておりますので、 こちら をご覧ください。

全日本ラリー選手権出場車にも装着!!

2018年圭rally project 『アルファロメオジュリエッタ』に鹿ソニックを装着し、全日本ラリー選手権に参戦致しました。
北海道ラリー競技中のリエゾン区間において3匹の鹿と遭遇しましたが、車両が近づくと鹿は避けって行ったとの報告を受け、その性能が実証されております。
また、2019年/2020年圭rally project『フォルクスワーゲンポロGTI』にも鹿ソニックを装着し実践参加。
この他全日本ラリー参戦車への装着も増えています。

鹿ソニックの開発経緯

弊社では地域ボランティア活動を共に行い、富士山周辺のロードキル調査活動を行っている富士山アウトドアミュージアム(※1)の舟津代表よりロードキル対策の製品に関する相談があり、農業用の害獣駆除例をヒントに電気的な作用でロードキル対策の出来る製品開発に着手しました。
富士山アウトドアミュージアム全面協力のもと、実際の現場での動物に対する効果実証を重ね製品化に至りました。
また、野生動物以外に飼育されている動物などでの効果有無の確認の結果、飼育されている動物では人間の生活音に慣れているためか期待した効果が得られませんでした。
低速からある程度の高速域までその効果を得るためには、300m以上に渡る高周波の照射が理想ですが、これらの実験結果から音慣れを防ぐ対策も必要であることがわかり、音慣れ防止策として高周波を飛ばす距離を50m~70mに致しました。
富士山アウトドアミュージアムの調べでは、富士山周辺における2017年度の自動車と野生動物との衝突事故件数は、わかっているだけで205件にも上ります。
鹿ソニックは、野生動物に車両が近づいていることを知らせ、道路内への侵入を抑制しロードキルを防止することで人間と動物との共存共栄を図りたいと考えております。

※1:富士山アウトドアミュージアム

「富士山は まるっとすべてが 博物館!」「たくさんみつけて ていねいに調べて 大切にまもり続けて めいっぱい楽しむ!」をコンセプトに、富士山を構成するすべての要素を博物館資料としてとらえ、その価値が損なわれることなく、後世のみなさんも楽しめるように、富士山の自然環境をまもっていきたい環境保全団体です。
ロードキルの現状把握のための調査活動を富士山麓全域で実施するとともに、各分野の企業や関連行政との連携を進め、近い将来にロードキルを予防することが可能な社会システムを構築することを目指しています。
その他にも「ふじさんのごみひろい」や「富士山の森が小学校」「富士山の森のおていれ」といった地域の子どもたちを中心とした野外活動などを通じて、次世代の育成と富士山の自然環境の保全のための一助となれるように活動を続けています。